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元信用金庫マンが語る!定期預金の“本当の意味”と賢い付き合い方
はじめに
「ズバリ言います!金融機関との付き合い、甘く見てはいけません。」
東京の下町を支える大手信用金庫で、10年間法人営業に携わってきた元銀行マンと、元々中小企業の財務責任者をしていた筆者が、タッグを組んでお届けする新シリーズがスタートしました。
記念すべき第1回目のテーマは、起業家や経営者の皆さまにとって「あるある」な疑問――
定期預金は、解約してもいいの?
この素朴な疑問の裏には、実は金融機関側の“ホンネ”が隠れています。
本記事では、そんなリアルなやりとりをベースに、信用金庫や金融機関との関係を良好に保つコツ、そして資金繰りに役立つ考え方を中野裕哲風にやさしく、そしてズバッとお伝えしていきます。
金融機関が「定期預金をお願い」してくる理由とは?
◯ 預金目標と評価制度が背景に
信用金庫の担当者が「定期預金、お願いできますか?」と言ってくる裏には、組織としての預金獲得目標が関係しています。
通常、融資を出すだけでなく「いかに預金を集められるか」が、営業担当者の評価に大きく影響するため、定期預金のお願いが入ってくるのです。
定期預金=“保険”になるワケ
◯ 担保代わりになる場合も
「いざというとき、返済が遅れそうになったら?」
そんな時に役立つのが、この定期預金や定期積金。
金融機関は“表向きには担保”としないものの、万一の時に使える資金のプールとして見ています。つまり、実質的には「保険的な位置づけ」なんですね。
定期積金は“返済能力の見極めツール”にもなる
毎月数万円を積み立てているかどうか。
実はこれは「この会社はちゃんと毎月の返済ができるかどうか」のひとつの指標にもなっているのです。
途中解約があまりに早いと、「資金繰りに無理があるのでは?」という評価に繋がることも。
表面金利より「実質金利」が重要
実は定期預金を預けることで、金融機関側には実質的な利益が出ます。
どういうことかというと…
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融資の金利(仮に2%)はそのまま得られる
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定期預金の金利はごくわずか(0.01%など)
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差額分が、実質的な利ザヤになる
つまり、金融機関にとっては「定期預金を預かって貸し出すことで、金利収益を底上げできる」というわけです。
解約はできる?タイミングと伝え方がカギ
「解約したら評価が下がるんじゃないか…」と不安な方も多いはず。
答えはズバリ――
「目的があれば、解約してもOK。ただしタイミングと説明が大事」
一時的に解約すること自体は問題ないものの、その後の融資申請時などに「え、積んでたお金はどこ行ったの?」と問われるリスクがあるのです。
金融機関との“取引ぶり”はチェックされている
「取引ぶり」とは、金融機関との関係の濃さのこと。
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振込の件数や入出金の頻度
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定期預金・積金の継続性
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給与の振込口座としての利用
こうした日常の取引状況が、実は**「この会社はメインバンクとしてどうか」**という評価軸にされているのです。
実務的なアドバイス:どう付き合うべきか?
結論として、金融機関からの「お願い」には、できる範囲で応じるのがベストです。
ただし――
「普段の資金繰りに支障のない金額で、無理なく対応する」
これが鉄則です。
また、定期積金は納税資金や将来の一時支出に備える目的でも有効です。計画的に活用することで、財務体質の強化にもつながります。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
「定期預金=融資を受けるための条件」と思っていた方も、今日からは少し視点が変わったのではないでしょうか。
金融機関との付き合いは、**「信頼関係」**が命。
定期預金や定期積金は、その信頼の証のひとつとして機能するのです。
資金繰りに余裕があるときに少しずつ積み立てて、いざというときの“保険”とする――
そんな付き合い方を、ぜひ心がけてください。
そして何より、こうした悩みや疑問があれば、一人で抱え込まず専門家に相談するのが安心の第一歩です。私たちも、いつでもお手伝いさせていただきますので、お気軽にご相談くださいね。
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